外装にほとんど傷みのないリザード(トカゲ)のブラックフォーマルバッグのお持込みがありました。経年劣化で内装のPVC(コーティング)の剥離が進んでおり、繊維がパラパラと剥がれ落ちる状態で、かぶせの裏側も劣化していました。
ご相談の上、違和感が出ない様にかぶせ裏面とバッグ内装の両方を黒色のシャンタン素材で作成、内装のファスナーポケット等は省略してブランドの革パッチを移設する仕様としました。
お持込み時


内装の交換には、袋状にしたものをバッグ開口部に沿って縁で縫い込んで落とし込む【内袋タイプ】の他、バッグの前胴・背胴・横マチ・底それぞれを表地と共に一面毎に(裏生地を)構成する【縫込みタイプ】の2種類があり、後者の場合はバッグを解体する必要があるため割高となります。今回は内袋タイプで行いました。
修理後


修理やリメイクは職人が行う為、店舗での事前のヒアリングが重要です。ご依頼主の希望や質問を伺い、こちらからも過去の実績などのお伝えしてできるだけご不安やご不明な点がない状態で進行させていただく様に努めています。事前の安心が出来上がり後の満足に大きく関わってきます。
キレイな内装になり、これで中身の出し入れに気を使わずに済みますね♪

・かぶせ裏側【10,000円】
・内袋交換+革パッチ移設【23,000円】
合計:33,000円(税別)
担当:店長 上野