【補色】使い込まれたクラシックな革鞄

 今回はスペイン王室御用達のブランドLOEWEの鞄のメンテナンスを承りました。しっかりと芯材が仕込まれ、4室に分かれた構造のクラッシックな作りの鞄です。タフで軽くて雨にも強いナイロン製のカバンが主流となった今、こうした重厚で堅牢な革鞄を見ることが少なくなりました。ニーズが減ると店での仕入れが減り、メーカーが生産を減らすことで結果的に市場で見かけなくなります。ファンション業界では一度廃れたものがまた数年の周期で復調することは珍しくありませんが、こういった高い技術が求められる製品は熟練職人の存在が何より不可欠で、一度絶えてしまうと誰でも作れるという物ではありません。現在、鞄業界では職人の減少や高齢化が大きな問題となっており、「技術の継承」については我々小売店でも心配しているところです。

お持ち込み時

さて、話が重くなっちゃったので元に戻しますと、メンテナンスで良質な製品を延命する一助となれるのは非常に有意義だと感じています。構造的な修理ももちろん大事ですがキレイな状態で使用してこそ製品の真価が伝わります。

症状はというと、、硬いカバン故、摩擦や何かとぶつかることで受けるダメージも大きくなる為、丈夫な革でも銀面(革の表皮)の欠損が激しい状態でした。全面に補色を施し、色止め、オイル、ツヤ出しを施しました。

鞄自体が大きく立派なので、くたびれているかキレイかによって周りから見た時のイメージの違いは歴然、ご本人にとってもお仕事のモチベーションが上がるのではないでしょうか?是非これからも大切にお使いください。

・鞄内外補色一式【10,000円】(税別)

合計:10,000円(税別)
担当:店長 上野